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約1.2kgのお手軽!低価格11.6インチ・モバイルノート(Atom系ノート)
Inspiron 11 3000シリーズ(3162) レビュー
- DELL Inspiron 11(3162)レビューTOP (概要、装備インターフェース、ベンチマークテスト比較)~現在のページ
- Inspiron 11(3162)のディスプレイとキーボード
Inspiron 11 3000シリーズこと、Inspiron 11(3162)をレビューする。※2016年2月9日発売
「第4世代Atom」であるAirmont設計(開発コードBraswell)のCPUを搭載した、11.6インチ・モバイルノート。つまり、ミニノート(ネットブック)の系統を踏襲したノートパソコンと理解すればいい。現在主流(Skylake世代2015年~)のノート製品の中では低性能クラスであり、CPU負荷の高い編集作業(デコード・エンコード)にはお勧めできない。しかし、「ネットやビジネスソフト、高精細2Dコンテンツ再生」といったライトな用途なら、処理能力に不満はない。基本的にはライトニーズの長時間駆動モバイルノートである。低価格ということもありセカンド用PCなどにいいだろう。
2016年2月25日時点のレビュー。この対象としたInspiron 11 3000シリーズ(3162) 本機に限った現状レポートである。各パーツ構成やカスタマイズ、パーツのベンダーは供給状況により変更されるため、購入された場合の一致性は保証していない。
概要
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レビュー時点では、Celeron N3050およびPentium N3700を搭載しており、TDP 6Wという驚異的な低消費電力のCPUを搭載している。DELLの公称では「最長10.25時間のバッテリ持続時間」としている。光学ドライブは搭載していない。
モデルとしては、「エントリー・プラス」と「エントリー」の2タイプがラインナップされている。エントリー・プラスのほうがCPUとメモリのスペックが高いが、ライト用途ではなかなか差を感じない程度のものだ。(高負荷で比較すればはっきりと差は出るが、そもそもInspiron 11(3162)が高負荷向きではないので、恩恵は感じにくい)。
決め手になるのは専らストレージであり、エントリーでは32GB eMMCと少ないため、オンライン・ストレージの利用を考えたほうがいい。一方、エントリー・プラスでは、128GB SSDなのでそこそこはデータを貯め込むことができる。また、SSDのほうがeMMCよりもアクセス速度が速いことがメリットだ。
Inspiron 11(3162) | エントリー・プラス | エントリー |
CPU | Pentium N3700 (最大2.40 GHz) | Celeron N3050(最大 2.16 GHz) |
メモリ | 4GBシングル チャネル DDR3L 1600MHz | 2GB シングル チャネル DDR3L 1600MHz |
ストレージ | 128GB SSD | 32GB eMMC |
カラーバリエーション |
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2016年2月25日時点のレビュー。カラーバリエーションとして、アルペンホワイト、タンゴレッド の2色が用意されている。
今回レビューするInspiron 11(3162)の構成
2016年2月論評 Airmont設計 |
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2016年2月論評 Airmont設計 |
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今回レビューするInspiron 11(3162)では、「エントリー・プラス」と「エントリー」との2タイプを導入した。とくに性能面で比較の参考にしてほしい。カラーバリエーションでは、エントリー・プラスが「アルペンホワイト」、エントリーが「タンゴレッド」の状況で紹介する。グラフィックは各CPUに統合されている「インテル HD グラフィックス」が使われる。レビューした構成は以下の通り。
DELL Inspiron 11(3162)の、デザインとインターフェース
Inspiron 11(3162)はわりと丸みを帯びたポップなデザインであり、光沢ベース。どちらかというと女性向けを意識したような印象を受ける。質感はポリカーボネート(工業プラスチック)のまんまで、メッキやアルミ素材など高級感を出すような演出はない。チープすぎない程度で、価格相応の印象。また、さすがAtom系のCPUを搭載しているだけあって、低消費電力・低発熱。ゆえに通気口無しのファンレス構造。風切音などの動作音がなくて非常に静か。図書館などで重宝できそうだ。ただし、端子などのインターフェースは少なく、メインPC用にはあまりお勧めできない。やはりセカンド用でお勧めする。
天板デザイン
アルペンホワイトのデザイン。この実機では、Inspiron 11(3162) エントリー・プラスである。
天板はツヤッツヤの光沢ホワイトで指紋が付きやすいが、白いためレッドよりは比較的指紋が目立たない。中央には少し溝になっているDELLロゴを配置している。ロゴの色はダークグレー。
こちらはタンゴレッド。この実機では、Inspiron 11(3162) エントリーである。
DELLロゴのカラーリングが薄いオレンジ色で、今までのDELLには無かった配色パターン。見慣れないせいか個人的にはちょっと違和感を感じる。ツヤッツヤの光沢レッドは悪く言えばオモチャみたいな印象を受けるが、これはポップデザインが理解できない男性目線の意見かもしれない。いずれにしても男性ならホワイトのほうが無難だろう。
ファンレス構造で、静かな動作
Inspiron 11(3162)底面の様子。天板とは逆に非光沢となっている。ポップデザインに合わせて、4つのスタンドゴムも丸くなっている。低消費電力のAtom系CPU搭載のため発熱が少なく、そのため通気口のないファンレス構造である。図書館や病院などわずかな音でも出したくない場所では、打ってつけのモバイルノートである。また、個体差はあるのかもしれないが、明らかなノイズ音も感じられなかった。
底面の中央には、彫り込みのInspironロゴを配置。DELLがここまでくっきりしたブランドロゴで強調するのは珍しい。
こちらはレッドの場合の、底面の様子。スタンドゴムもレッドだ。
コンパクトな、Inspiron 11(3162)のサイズと重量
Inspiron 11(3162)の天板サイズは、292 mm × 196 mm。SSD搭載のほうがわずかに重いようだが、だいたい1.2kg未満というところだろう。45WのACアダプタは電源ケーブルこみで268gだった。これなら、わりと気軽に持ち運べるモバイルノートだ。
付属のACアダプタ。ACアダプタのケーブルは細いが、電源ケーブルは太めで取り回しはよくない。
実はストレージ構成によって厚みが違う
本体の厚みはストレージによって異なる。今回の実機はホワイトがSSD搭載で、レッドがeMMC搭載だが、並べて比較すると厚みの違いに気がつく。
2mmほどSSD搭載機のほうが厚めであるが、実用で差がでるようなものではない
ミニノート大ブームの2009年に購入した、Inspiron mini 10v(Atom N270搭載の10.1インチノート)とサイズ比較。
ディスプレイサイズが違うので天板サイズはもちろん違うのだが、何と言ってもInspiron 11(3162)は非常に薄く設計されていて、バッグやカバンに収まりやすい。Atom N270は1世代のAtomだが、Inspiron 11(3162)では4世代目のAtomであり、性能は著しく向上している。(あくまでAtom系CPUのなかでの話だが。)
Inspiron 11(3162)の装備端子(インターフェース)
Inspiron 11(3162)左側面では、電源コネクタ、HDMI端子、USB3.0端子×1基、MicroSDカードスロット((SD/SDHC/SDXC対応)を配置。タブレットPCで経験済みだが、通常サイズのSDカードスロットではないのが、やや不便となるかもしれない。
右側面では、ヘッドセット端子、USB2.0端子×1基、セキュリティロック・スロットを配置。
Inspiron 11(3162)では光学ドライブを搭載していない。また、装備インターフェースは少ないのでメイン用PCとしては心もとなく、やはりサブPCとしての購入が無難である。
背面はヒンジがあるのみ。ちなみに。eMMC搭載機では18.5~19.9 mmの厚みであり、SSD搭載機で+2mmほどになる。
前面にインターフェースはなく、タッチパッドのところでは、カーブを描いたデザインになっている。閉じたディスプレイを開けやすくするための溝というところだろう。
見ての通り、Inspiron 11(3162)には、電源ライトやストレージの動作ライトのような「インジケーターライト」が省略されている。この辺は低コスト生産という印象を受ける。絶対必須というものではないが、特に起動OFF時の充電では満充電となったか確認できないので、そこはやや不便かもしれない。
ディスプレイを開いたときの、左右側面の様子。Atom系ノートというだけあって薄い。先述の通り、Inspiron 11(3162)には、USB3.0端子が1基装備されているので、USB3.0端子について解説しておく。
USB3.0は理論値5Gbps(625MB/s)の転送速度。理論上、USB2.0(理論値60MB/s)の10倍近くの速度で、SuperSpeed USBと呼ばれる。パソコンの電源が入ったまま、ケーブルを抜き差しできる「ホットプラグ」に対応。 USB 3.0端子から供給できる電流は900mA(USB2.0の1.8倍、供給電圧は5Vほど )。 最大伝送距離は3mとされる。USB1.1/2.0と区別しやすいようにコネクタ部分が青色であることが多い。USB1.1/2.0と互換性を持つが、USB 3.0の速度を出すにはUSB 3.0対応機器が必要。USB3.0ハブで複数に介しても速度は低下しない。 USB 端子のバージョンについて USB(Universal Serial Bus)は、周辺機器を接続するためのシリアルバス規格。USB 端子にはバージョンがあるが、互換性があるので特に気にしなくても使える。ただし、スピードや機能に関しては後方互換となる。(後方互換:古いバージョンは新しいバージョンの機能が使えない。その逆は問題ない。)
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消費電力
Pentium N3700、128GB SSDを搭載したInspiron 11(3162)エントリープラスにて、消費電力を調べてみた。満充電でディスプレイ輝度最大時のものである。アイドル時では6W程度で非常に低消費電力である。ストリートファイター4やCINEBENCHのベンチマークテスト中でも12~13Wしか消費していない。高負荷テストのあと底面が少し暖かくなる程度だった。※12.3度の環境下で、Inspiron 11(3162)筐体底面は22.4度ほどだった。
どちらのCPUにするか?ベンチマークテスト
Celeron N3050搭載ならコストが抑えられるが、上位のPentium N3700との性能差が気になるだろう。正直、ネットなどInspiron 11(3162)がメインとする作業では、あまり恩恵の違いは感じられない。しかし、いざ高負荷をせざるをえない場合には、その差はでてくる。ただ、編集作業など高負荷をメインとするなら、そもそもInspiron 11(3162)を選ぶべきではない。
Pentium N3700のスペック。4コア実装の4スレッド動作のCPU。定格のクロック数は1.6GHz、ターボブーストで最大2.4GHz。開発コードBraswellのAtom系CPUである。統合しているグラフィックはインテル HD グラフィックス。
Celeron N3050のスペック。2コア実装の2スレッド動作のCPU。定格のクロック数は1.6GHz、ターボブーストで最大2.16GHz。Pentium N3700と同じく、開発コードBraswellのAtom系CPUである。統合しているグラフィックはインテル HD グラフィックスだが、Pentium N3700のものと比べると、部分的にスペックが低くなっている。
Celeron N3050と、Pentium N3700の比較
グラフィックパフォーマンスのチェックとしてストリートファイター4、CPUパフォーマンスのチェックとしてCINEBENCH R10のベンチマークテストを行なった。
性能比較 |
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ストリートファイター4 1280×720 ウィンドウ表示 |
34.65 FPS | 34.55 FPS |
CINEBENCH R10 ベンチマークテスト |
処理時間⇒2分26秒 | 処理時間⇒4分59秒 |
いずれにしてもInspiron 11(3162)は本格ゲーム用には向かないが、どちらの統合グラフィックも、ストリートファイター4ではほとんど差がなかった。グラフィックパフォーマンスでは大した差はないと思われる。
次はCPUが最大稼働するCINEBENCH R10のレンダリング処理。Celeron N3050 では完了まで5分ほどかかったが、Pentium N3700 ではその半分の時間で完了している。コア数の違いやターボブーストのクロック数で、処理能力の差が出てきている。
CINEBENCH R15でのスコア比較
CINEBENCH R15でのスコアは、Pentium N3700の139に対し、Celeron N3050ではぐっと下がって67。最近、タブレットPCでみかけるSkylake設計のCore m5-6Y57では194。パソコン市場では、Atomが現役CPUのなかで最下層スペックだというのもうなずける。
ストリートファイター4(1280×720 ウィンドウ表示)にて、過去レビューPCと比較
グラフィックパフォーマンスにおいて過去PCと比較する。Inspiron 11(3162)でゲーム用途は厳しいが、パフォーマンスとしては過去のAtom系PCより向上している。また、 2007年のミドルノート、Inspiron 1520(Core 2 Duo T7100+GeForce 8600M GT 256MB) よりも高パフォーマンスだ。2012年ごろのスタンダードPCの内蔵グラフィックよりも、やや性能が高いようだ。
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-比較 | 過去のAtom系CPU搭載機と比較 |
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-比較 | むかしの単体GPUを搭載したPCと比較 |
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-比較 | むかしあった、内蔵グラフィック仕様のPCと比較 |
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CINEBENCH R10 処理時間比較
Pentium N3700搭載では、処理時間が
2分26秒であった。これはCore 2 Duo E8400 ほどのパフォーマンスがある。
Celeron N3050となると、処理時間が4分59秒だったので、Pentium N3700よりだいぶ遅くなる。しかし、かつて(2006年ごろ)高速で驚かされたPentium D 915よりも速い。それにしても、初代AtomであるAtom N270が18分06秒だったので、Atom系CPUも随分速くなったものだ。 Pentium N3700搭載であれば、2015年あたりのCeleron Uシリーズ(Broadwell)搭載ノートと同格の性能とみてもよさそうだ。 ※いずれも当サイト調査におけるデータで比較
以下、過去レビューPCと比較してみよう。
4世代Atom |
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⇒2分26秒 |
4世代Atom |
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⇒4分59秒 |
比較 | 過去のAtom系搭載PC | 処理時間 |
3世代Atom |
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⇒2分54秒 |
3世代Atom |
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⇒3分38秒 |
3世代Atom |
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⇒4分24秒 |
2世代Atom |
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⇒12分09秒 |
1世代Atom |
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⇒18分06秒 |
比較 | 以下、Pentium N3700搭載のInspiron 11(3162)よりも遅いPC | 処理時間 |
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⇒2分31秒 | |
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⇒2分31秒 | |
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⇒2分33秒 |
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⇒2分35秒 | |
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⇒2分49秒 | |
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⇒3分46秒 | |
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⇒4分18秒 | |
比較 | 以下、Celeron N3050搭載のInspiron 11(3162)よりも遅いPC | 処理時間 |
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⇒5分28秒 | |
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⇒7分36秒 | |
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⇒6分49秒 | |
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⇒10分12秒 | |
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⇒12分28秒 |
ストレージ比較
レビュー時点では、Inspiron 11(3162)のエントリーが32GB eMMC搭載、エントリープラスが128GB SSD搭載である。容量の違いはもちろん、eMMCとSSDというデバイスの違いも考慮しなくてはならない。今回レビューしたInspiron 11(3162)の実機では、以下のパフォーマンスであった。
なお、これらのInspiron 11(3162)レビュー実機では、eMMCはサンディスク製DF4032を採用、SSDではサムスン製CM871が採用されていた。CM871はSATA接続の2.5インチSSDなので、エントリープラスのほうが筐体に厚みがあったことに合点がいく。
※供給状況により採用ベンダーは異なる。あくまで手にしたInspiron 11(3162)の状況に限った情報である。
アクセス速度だが、SSDのほうがダントツに速い。これは容量だけでなくアクセス速度でもエントリープラスに軍配があがる。32GB eMMCに頻繁にデータを保存することはないと思うが、eMMCは記録速度がかなり遅いことがわかる。
eMMC 【embedded Multi Media Card 】とは
eMMCはSSDと同様に、NANDフラッシュメモリと制御回路をまとめたストレージであるが、メモリカード規格であるMMCがインターフェースとなっている。eMMCはSSDよりも転送速度が遅いが、消費電力は低くかなりの小型。スマートフォン、カーナビ等でもよく採用されるストレージである。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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