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アルミ削り出し、4mm狭額、グラスファイバーの高級13.3インチノート
DELL XPS 13-7390(フロスト ホワイト)のレビュー
2019年9月発売!アルミ削り出しボディの高級プレミアム13.3インチノート!XPS 13-7390をレビューする。規制モデル名はP82G。プラットフォームはComet Lake設計で、第10世代Coreプロセッサ(Uシリーズ)を搭載する。レビュー実機ではCore i7-10510Uを搭載しているが、レビュー執筆時には選択肢として見当たらない。Core i7ではCore i7-10710Uの選択肢が確認できる。ここで紹介するXPS 13-7390のカラーバリエーションは「フロスト ホワイト」。なお、レビューでは構成の一例として紹介する。
4mm幅という「狭額ディスプレイベゼル」のフレームレス・デザイン。CNC機械加工のアルミ削り出しボディで、堅牢性およびデザイン性で優れた筐体。さらに繊維強化プラスチックのパームレストを採用している。フロスト ホワイト(レビュー実機)やローズ ゴールドのモデルでは「グラスファイバー」となり、プラチナ シルバーではカーボンファイバーのパームレストになる。キーボードでは結構キーストロークがあり、バックライト機能を装備。熱絶縁フィルム:Thermal Insulationやデュアルファンを搭載しており、コンパクトながら冷却システムにもアドバンテージがある。ディスプレイでは強化ガラス:Corning Gorilla Glass 4を採用。
USB Type-C端子を装備しており、USB3.1-Gen2、Thunderbolt 3、Display Port に対応。付属のACアダプタがUSB Type-Cコネクタで、左右側面どちらのUSB Type-C端子にも接続可能。バッテリー残量メーター(5段階のLEDライト)も装備。ストレージにはNVMe SSD(PCI Express接続 / M.2スロット)を搭載しており、インターフェースとしてはSATA接続のSSDよりも圧倒的に速い。メモリは低消費電力のLPDDR3規格を採用。オンボードメモリのため増設や換装はできないので容量選びは慎重に。最大は16GBメモリとなっている。
寸法は幅: 302 mm × 奥行き: 199 mm × 厚み: 約8~12 mmのくさび形。 DELL公称の最小重量は 約1.23kgだが、レビュー実機の測量では1.258 kgだった。DELLサイトでは「デル史上最小の13インチ ノートパソコン」と謳っている。
DELLサイトの説明で「新しい第8世代インテル クアッド コア プロセッサーの採用により・・・」と、Whiskey Lake-UモデルであったXPS 13(9380)の製品説明をそのままコピペしている(正しくは第10世代ね)。つまり、XPS 13(9380)からの単なるプラットフォーム・チェンジと思われる。
2020年1月論評 Comet Lake (Uシリーズ) |
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※2020年1月30日時点のレビュー。本製品の発売日は2019年9月6日である。
レビューに関する、注意事項
この手元にある実機を基にした限定的な情報であり、購入者の選択により様々な違いがある(標準搭載の範囲を不明とする)。また、カスタマイズ更新や仕様変更によりレビューと異なる場合があり、採用ベンダー(パーツ・メーカー)も時期により異なる。 それに購入アドバイスはただの個人的意見であるComet Lake設計!XPS 13-7390の構成例と特長
- 13.3インチ 光沢 タッチ・ディスプレイ 解像度4K(3840 × 2160)
- 13.3インチ ディスプレイ (解像度1920 × 1080)
このXPS 13-7390レビュー実機では4K(3840 × 2160)パネルだがメーカーを見ると、 シャープ製でSHP14ADであった。マニュアルによればすべてのディスプレイでWVA(広視野角)。解像度1920 × 1080では非光沢と光沢の2通りがあるようだが詳細不明。公称しているパネルの消費電力(最大)が1920 × 1080では 2.9 W 、4K(3840 × 2160)は 5.41 W とある。より低消費電力を求めるなら1920 × 1080モデルが有利。
カラーバリエーション(天板 / パームレスト)
- フロスト ホワイト / グラスファイバー
- ローズ ゴールド / グラスファイバー
- プラチナ シルバー / カーボンファイバー
※レビュー実機はフロスト ホワイト
プロセッサ~第10世代Coreプロセッサ(Uシリーズ)
- 第10世代 Core i3-10110U
(2コア / 4T、4MBキャッシュ、2.1GHz / 最大 4.1GHz) TDP 15W 【UHD グラフィックス 】 - 第10世代 Core i5-10210U
(4コア / 8T、6MBキャッシュ、1.6GHz / 最大 4.2GHz) TDP 15W 【UHD グラフィックス 】 - 第10世代 Core i7-10710U
(6コア / 12T、12MBキャッシュ、1.1GHz / 最大 4.7GHz) TDP 15W 【UHD グラフィックス 】
【アーキテクチャ解説 : Comet Lake(Uシリーズ)採用 ※2019年末~】
ストレージ、メインメモリ
- NVMe SSD (M.2 / PCI Express)搭載
マニュアルによればType 2230、Type 2280に対応 - 8GBまたは、16GB LPDDR3-2133MHz オンボードメモリ。※換装、増設不可のオンボード搭載
※調査時点における情報である。一部情報は時期により異なる場合もある。
※複数の既存構成(パッケージ)から選び、そこからパーツ変更できるが、構成ごとに制限がある。
特長まとめ
- 【筐体】
- CNC(Computer Numerical Control )機械加工の、アルミ削り出し筐体
- 繊維強化プラスチックのパームレスト(カーボンまたは、グラスファイバー)
- エッジにダイヤモンドカット加工 ~カット部分がアルミの金属光沢で、デザイン的アクセント
- ステンレスのXPSロゴをはめ込み、高級感を演出。法令に関する情報はレーザーで刻印
- 4つの内蔵マイクで、最大14フィート離れた場所からでもユーザーの声に反応
- デル最小の2.25 mm小型Webカメラ内蔵
- バッテリー残量メーター(5段階のLEDライト)を配置
- 【冷却システム】
- GORE社と共同開発の熱絶縁フィルム:Thermal Insulation採用(人体に触れる部分の熱を遮断)
- デュアルファンとヒートパイプの空冷システム
- 【ディスプレイ】
- 広視野角~ 極度な角度から視聴しても色度変移(色ムラ・色調反転)が起きにくく見やすい。
- Adobe RGBカバー率100 %を実現 ※4Kディスプレイモデルの場合
- InfinityEdgeディスプレイ ~ 4mm幅の狭額ディスプレイベゼル
- ディスプレイは強化ガラス:Corning Gorilla Glass 4
- 【キーボード、パームレスト】
- バックライト・キーボード機能(オンオフおよび、2段階の調光可能)
- 指紋認証リーダー(電源ボタン統合型 / Windows Hello対応)の搭載が可能
- 【インターフェース(特記すべき装備端子) 】
- USB Type-C端子装備。USB3.1-Gen2、Thunderbolt 3、Display Port 対応
- ACアダプタがUSB Type-Cコネクタで、左右側面どちらのUSB Type-C端子にも接続可能
- 【テクノロジー系】
- Dell Power Managerで、システムの電源プロファイル管理
静音性(ファン速度)、温度、パフォーマンスをカスタマイズ
追記:さらに詳しく 【 Dell Power Managerのレポート ※2020年4月時点ではバージョン3.5.0 】 - Killer Control Centerでネットワークの最適化と管理
追記:さらに詳しく 【 Killer Control Centerのレポート ※バージョン2.1.3163.0の場合 】 - 【DELL公称バッテリー駆動時間】
- フルHD(1920 × 1080)モデルで最大19時間24分、Netflixストリーミングの場合は最大17時間39分
- 4Kモデルで最大11時間24分、Netflixストリーミングの場合は最大10時間39分
デメリットや購入前の留意事項
- 光学ドライブは無し
- オンボードメモリなので換装は不可。メモリ容量の選択は慎重に!
- Micro SDカードスロットなので、使い勝手悪し
- USB Type-C端子に環境が移行しているユーザーじゃないと不便
- 2.5インチベイはないので、SSD+HDDのデュアルストレージ構成はできない
- 有線LAN端子なし(無線LAN環境が必須)
- 換装のための内部アクセスは、底面ボディをごっそり取り外す構造なのでややハードルが高い。 分解マニュアルはDELLサイトに掲載されているが、分解は保証なしの自己責任であることに要注意!
- 購入予算はやや高めだが、構成次第でわりと調整できる
実機の構成とベンダー
プラットフォームはComet Lake(Uシリーズ)を採用。実機では第10世代 Core i7-10510U搭載している。単体GPUの搭載はなく、内蔵グラフィック「UHDグラフィックス」が利用される。
16GB LPDDR3-2133MHz オンボードメモリを搭載。増設や換装不可のオンボードメモリとなっており、容量には気を使ったほうがいい8GBメモリあればひと安心の容量だが、わりとヘビーユーザーであれば16GBあって損はない。LPDDR3(Low Power DDR3 )規格なので低消費電力タイプのメモリ。この実機では4Kパネルだがパネルメーカーを見ると、 シャープ製でSHP14ADとある。
ストレージには512GBのNVMe SSD(PCI Express接続 / M.2スロット)を搭載しており、インターフェースとしてはSATA接続のSSDよりも圧倒的に速い。この実機では東芝製のKXG60ZNV512G(Type 2280)を搭載しており、シーケンシャルリードのパフォーマンスでは3000MB/s超えという速さ。
【 解説 : M.2スロット(NVMe SSDとSATA SSD)について 】
【 当サイトの、SSD / HDDのストレージ・パフォーマンス比較 】
無線LANでは、コントローラーにのクアルコム・アセロス社のKiller Wi-Fi 6 AX1650w 160MHzを搭載している。 ユーティリティソフト(Killer Control Center)で、ネットワーク接続をモニタリングし、オンラインゲームのパフォーマンスを最大化することができる。KillerでははWindowsが抱えるネットワーク処理の一部を肩代わりする機能を持ち、優先度の設定に基づいてネットワーク帯域幅を最適化/管理する。CPU負荷を低減させ、ネットワークの遅延を抑えるため、とくにオンラインゲームでは安定した通信が確保できる。
Dell Cinema
映像コンテンツには音声・カラー・通信管理を総括したDell Cinemaを搭載している。パーソナルシアターを楽しむためのテクノロジーとして、「カラー(CinemaColor)、サウンド(CinemaSound)、ストリーミング(CinemaStream)」の3つで構成されている。
- CinemaColorでは、ニーズにあわせ用意されたカラー・プロファイルが利用できる。
- CinemaStreamではKiller Wi-Fi 6 AX1650w 160MHzを利用しており、ストリーミング再生を検出すると帯域幅を優先的に割り当て、シームレスな映像を実現する。
- CinemaSoundでは、Waves MaxxAudio Proをサウンドチューニングに採用
サウンドチューニングにWaves MaxxAudio Proを搭載。内蔵型で出力の弱い小型スピーカーでも、デジタル処理で効果的なサウンドを展開するサウンド補正技術。 ゲームサウンドでは良好な結果を残しているのだとか。ユーティリティソフトを使ってイコライザー調整ができる。
XPS 13-7390の装備するインターフェース
左側面にセキュリティロック・スロット、USB Type-C端子(Thunderbolt 3、Power Delivery、Display Port 、USB3.1-Gen2 対応)×2基、バッテリー残量メーター(5段階のLEDライト)を配置。
バッテリー残量メーター(5段階のLEDライト)ではPC電源を起ち上げなくても、右隣の丸いボタンを押せば5段階で残量が確認できる。些細なことだが、LEDライトが奥まった位置にあるため斜めから見るとLED点灯が確認しにくい。
USB Type-C端子ではコンセントマークがひとつだけになっているが、3基あるUSB Type-C端子のどれからでもACアダプタは接続可能で電源供給可能。(つまり3基ともPower Delivery対応である)
右側面にmicroSDカードスロット、USB Type-C端子(Display Port 、Power Delivery、USB3.1-Gen2 対応)、ヘッドセット端子を配置。
USB Type-C端子では「各々、何のインターフェースに対応しているか」を調べるのが面倒くさいが、付属のクイックスタートガイドを参考にした。稲妻マークのある方はThunderbolt 3に対応、Display Port マークの方はThunderbolt 3非対応。なお、XPS 13-7390では光学ドライブ、有線LAN端子を装備していない。
インターフェースの補足説明
※USB Type-Cは単なるコネクタ形状の規格であるため、どの転送規格に対応するかは各々異なる。
※USB3.1-Gen2は、USB3.0およびUSB3.1-Gen1の2倍の速度で、「10Gbps」
※Power Delivery(USB PD)とは、USB電力拡張規格のこと。ホスト側から電力を得て、数珠つなぎ式で対応周辺機器へ電源供給ができる。順に電力消費をしていって、電力不足になるまで繋いでいける。
※ディスプレイと接続する端子の知識を、パソコンのディスプレイ端子で解説
45WのACアダプタ付属(USB Type-Cコネクタ)
45WのACアダプタが付属する。コネクタがUSB Type-Cで、XPS 13-7390のどのUSB Type-C端子からでも接続できる。左右どちらの側面からでもOKなので、電源の取りやすい方を選べて使い勝手がいい。なお、45Wとたいした容量ではないので、Power Deliveryの出力用には大して期待できない。(そもそもXPS 13-7390の仕様では5V/1.5A出力なので7.5Wまで)
コネクタ先にアダプタの電源LEDライト。
ACアダプタからPC側へのケーブルは比較的細めだが、ジョイントするAC電源ケーブルは太めなので取り回しはよくない。実物を測量したところ、アダプタ本体140g、AC電源ケーブル100gだった。※AC電源ケーブルは一般的に市販されているメガネ型3P(通称ミッキー型 / IECコネクター・60320-C5)なので、市販品への変更は可能。当方では細めの市販ケーブルを予備にストックしている。
AC電源ケーブルが太い事情
特にモバイル用途となると、太いAC電源ケーブルにゲンナリすることだろう。それには事情があるようで、長期に渡り大きく折り曲げることの繰り返し、束ねてきつく巻き付けた状態による破損(断線)のリスク回避と思われる。日本HPでは、2010年~2012年頃の同梱ケーブル(LS-15)で発熱・発火のおそれから回収問題になっている。レノボ、日本MS(Surface Pro)でも同様の事例がある。現在ではどこのメーカーでも太いみたいだ。DELLでは当方が知る限り、2010年には今のようなごっついケーブルだった(2009年ごろのはもう少し細めであった)。
市販されているケーブルには細いタイプもあり取り回しが良い。(プラグ先だけのタイプもある)。ただし、細いケーブルは物理的ストレスの耐久性が低いので、扱いには注意する必要がある。いずれも、ちゃんと理解して安全に利用できるユーザーからすれば太いケーブルは迷惑な仕様なのだが、メーカーとしては意識の低いところに足並みを揃えるしかないのだろう。約4mmの狭額、フレームレス・ディスプレイ!4K(3840 × 2160)の場合
XPS 13-7390レビュー時点では、この実機のように4K(3840 × 2160)解像度が選択できる。初期設定および推奨設定では300%拡大になっているが、ここではドットバイドット表示(100%)に設定し直している。この画面サイズにしてモノスゴイ表示領域だが、テキスト読みなどでは、ドットバイドット表示は細かすぎて実用的とは言い難い。むろん、文字が潰れるわけではないのでただ極粒なだけである。多くのユーザーは適宜に拡大が必要になるだろう。ただし、アイコン画像からデータを探したり、地図の表示など俯瞰的な作業から入る場合では領域が広いため使いやすい。それに、4K動画・映画など美麗なコンテンツを楽しむなら必須となる。作業用に関しては、用途に合わせてドットバイドットと拡大を使い分けることになるだろう。【ドットバイドット表示の解説 : 解像度と画素(ドット)について 】
4Kモデルは光沢ディスプレイであるが、マニュアルには「反射防止」とあるので、AR(アンチ リフレクション)コーティング処理がされていると思われる。その仕組は、画面に射し込む「入射光」と跳ね返った「反射光」の角度を合わせることで干渉させ、映り込みの原因となる正反射を抑制するものである。(光の干渉効果を利用)。スパッタリング(真空めっき)などで、表面にフッ化マグネシウムなどの薄い膜を作りコーティング(薄膜)することが、一般的に知られている。
4Kモデルはタッチパネルだが、正直その重要性はあまり感じない。当方としてはおまけ機能的な印象。
ディスプレイベゼルが「約4mm」という驚愕的な狭額フレームレス・デザイン。画面は強化ガラス:Corning Gorilla Glass 4を採用しているという。
強化ガラス:Corning Gorilla Glass 4
特殊ガラス・メーカーのCorning社が開発したGorilla Glassは、プラスチックの数十倍の強度とされる強化ガラス。スマートフォンを始め、iPhone、Galaxyなどタッチスクリーンのデバイスで多々採用されている。触れてもベタつきにくい特長を持つ。 高性能さのアピールとして、工具ドライバで擦りつけても傷がつかないデモも過去に行われた。
デル最小の2.25 mm、小型Webカメラ内蔵
上部ベゼルも狭額でありながら、小型のWebカメラを内蔵している。ただしマイクは別の位置。
ディスプレイベゼル下部のDELLロゴ。
高級デザイン!アルミ削り出し筐体(実機:フロスト ホワイト)
今回紹介しているXPS 13-7390のカラーは「フロスト ホワイト」で、白っぽいアルミのシルバーカラー。CNC機械加工のアルミ削り出し筐体であり、手触りからも堅牢性が伝わってくる高級ボディである。中央にはクロム調のDELLロゴを配置。
CNC機械加工のアルミ削り出しとは
このXPS 13-7390は、CNC機械加工によって、アルミの塊(インゴット)から削り出された高級ボディである。CNCとは「Computer Numerical Control」の略であり、アルミの削り出し工程において、移動量や移動速度などにコンピュータ数値制御を用いている。削り出されたアルミボディはつなぎ目が少ないユニボディであり、鋳造ボディよりも高い堅牢性と美しい質感を持つ。
詳しくは、DELL XPS 13(9350)新製品発表会(2015年)で拝見した「アルミ削り出しパーツ」を参考に。
ダイヤモンドカットの美しい仕上げ
XPS 13-7390のエッジにはダイヤモンドカットを施した美しい仕上げがされている。
ダイヤモンドカット(ダイヤカット)では、ダイヤモンドバイトという「精密金型加工に適した刃先の道具」で金属を削るため、そう呼ばれる。アルミの地色を削り出す表面処理加工法であり、金属を削り出したそのままの肌がデザイン性を高める。
前面
前面には、4つの内蔵マイクおよび電源/バッテリライトを配置。
その部分の拡大および、電源ライトの点灯時。電源アダプタが接続されており、バッテリーが充電中のときに白色で点灯。フル充電であれば消灯している。橙色に点灯しているときはバッテリーの残量が少ないというサイン。
背面に端子はなく、横長のヒンジとなっている。
ヒンジの隙間からの排気で長時間の高負荷には懸念が残るものの、排気システムとしては他の薄型ノートよりもグレードが高い。デュアルファンとヒートパイプの空冷システム、そしてGORE社と共同開発の熱絶縁フィルム:Thermal Insulationを採用していることがあげられる。Thermal Insulationでは人体に触れる部分の熱を遮断する。
GORE社との共同開発で生まれた熱絶縁フィルム(Thermal Insulation)を採用
Thermal Insulationついて、前モデルでは次のような説明がされていた。「液晶ポリマー製デュアルファンと3本の超薄型複合ヒートパイプを搭載している。そして化学合成グラファイト製ヒートスプレッダにより放熱性を高めている。 また、GORE-TEXで知られるGORE社との共同開発で生まれた熱絶縁フィルム(Thermal Insulation)を内部の随所に採用している。 この熱絶縁フィルムが発熱部を包み込むことで、人体に触れる部分の熱を遮断する。これらの排熱ソリューションにより、可能な限りの薄型形状でもパフォーマンスを維持できる」という。ちなみに、Thermal Insulationは、NASAが宇宙探索でも使用している熱絶縁フィルムなんだとか。
左右側面
右側面の外観。光学ドライブは搭載していない。
前方に配置されたスピーカー。これは左面側も同様。
左側面の外観。USB Type-C端子だからこそ可能となった薄さ。USB-Aコネクタ(従来の標準サイズ)では不可能であることは言うまでもない。USB-Aコネクタには変換コネクタで対応できるが、USB Type-Cに移行できているユーザーじゃないと扱いにくいだろう。左右側面とも端子は奥に配置されているので、ケーブルの常時接続では煩わしくなりにくい。
バッテリー残量メーター(5段階のLEDライト) バッテリー残量メーター(5段階のLEDライト)を配置。PC電源を起ち上げなくても、右隣の丸いボタンを押せば5段階で残量が確認できる。些細なことだが、LEDライトが奥まった位置にあるため斜めから見るとLED点灯が確認しにくい。
底面もアルミ削り出し
天板同様、底面でもアルミ削り出しの洗練されたボディ。スリットは吸気口。2本の横長スタンドゴムを配置しており、土手になっているので排気熱を吸気しないようブロックしている。中央にはステンレスのXPSロゴをはめ込み、高級感を演出。
法令に関する情報はレーザーで刻印。
底面を斜めから見た様子。
グラスファイバーのパームレストに、バックライト付きキーボード
フロスト ホワイトのカラバリ・モデルではパームレストがグラスファイバー素材となる。(一方、プラチナ シルバーではカーボンファイバー)。UVコーティングと汚れがつきにくい処理がしてあるとのこと。搭載しているキーボード・パーツは前モデル・XPS 13(9380)と変わっていない。
XPS 15 2-in-1(9575)のキーボードによく似ているが、見比べてみると半角全角キーがやや小さい。さらにキーストロークが深くなっている違いもある。キーストロークが1.3mmと薄型ノートにしてはしっかり確保されており、そのためかキーボード配置の窪地がやや深め。Enterキーが比較的大きめになっているが、その分、Enterキー左隣の4つのキーがやや小さくなっている。キーボード・バックライト機能付き。
【このパーツ詳細およ使用感レビューはリンク先にて→XPS 13(9380)で採用されているキーボードパーツ】
XPS 13-7390におけるホームポジション。
バックライト・キーボード機能を搭載(オンオフおよび、2段階の調光可能)。薄暗い会議室や、寝室などとっさの使用でも室内照明を点けずに操作することができ、わりと重宝する機能である。機能がオンのときは、キーに触れると自動的に点灯する。しばらく操作をしないと自然に消灯する。
グラス・ファイバー(ガラス繊維強化プラスチック)とは
フロスト ホワイトのカラバリ・モデルではパームレストがグラスファイバー素材で、色はアークティック ホワイトと呼ばれている。繊維の編み込みもデザイン要素となっている。
グラス・ファイバーとは、繊維強化プラスチック(FRP-Fiber-Reinforced Plastics)のひとつで、軽量で強度の高い複合材料である。ガラスを繊維状にして、プラスチックと混合して固めているので、グラス・ファイバー(GFRP-ガラス繊維強化プラスチック)という。ガラス繊維は耐候性が低く、コーティングが施されることが多い。繊維強化プラスチックの仲間には、カーボン・ファイバー(炭素繊維強化プラスチック)がある。詳しくは、「繊維強化プラスチックの採用」を参考にしてほしい。
指紋認証リーダー(電源ボタン統合型 / Windows Hello対応)の搭載が可能。マニュアルの記載ではオプション搭載となっている。
一体型のタッチパッドは、ガラス製で乳白色に透けたデザインになっている。
リサイクルにも優れた化粧箱
上級モデルらしく、化粧箱入り。クイックスタートガイドはカラー版。なお、化粧箱はCESの「2018 Best of Innovation Award」を受賞した梱包トレーで、材料の25 %は沿岸地域から収集された海洋プラスチック、残りの75 %はその他の再生プラスチックで作られており、リサイクルを考慮したものらしい。「白色の竹製包装用トレーは100 %リサイクルできます。」とDELLサイトで記載されている。
Core i7-10510Uのパフォーマンス
Core i7-10510U のスペック(レビュー執筆時では選択から外されていた)。4コア実装、HTテクノロジーによって8スレッド動作する。TDP(熱設計電力)は15Wで低消費電力のUシリーズ。ベースクロックは1.8GHzだがターボブーストにより最大4.9GHzまでアップする。内蔵グラフィックのUHDグラフィックスを統合している。
初心者向けCPU基礎知識
※基本的なCPUのスペック : 動作周波数(GHz)や、キャッシュメモリ、TDPなど
※定格内の自動クロックアップ(最大~GHz)の、ターボ・ブースト・テクノロジーとは
※PCの複数同時処理! ~コア/~Tという、マルチコアとマルチスレッドとは
CPUの内蔵グラフィックとは
UHDグラフィックスとは内蔵グラフィックで、CPUコアと統合している「統合型グラフィック」。低消費電力、低コストのメリットがある。本格ゲームなど高負荷な用途でない限り、これで十分というユーザーは多い。4Kコンテンツに対応するパフォーマンスがあり、2Dコンテンツでは十分。
さらに解説 【CPUに統合された、内蔵グラフィックとは】CINEBENCH R15のベンチマークテスト
今回レビューしているVostro 15 (3583)に搭載したCore i7-10510Uのパフォーマンスをチェックする。ベンチマークテストはCINEBENCH R15によるレンダリングだが、比較するのはパソ兄さんが過去にレビューしたPCにおけるもの。(重複するCPUでは最高値だったものを残している) 。オレンジ色のバーが今回のCPUのスコアである。
マルチスレッドで773のスコア。当方のレビュー実績からすると、過去の上位CPUであるCore i7-7820HQを超えた高パフォーマンス。歴代のUシリーズと比べるとかかなり高性能化している。
1コアのパフォーマンスであるシングルスレッドではスコアが192で、これも好成績。TDP(熱設計電力)が15Wであることを考えると、かなりワットパフォーマンスに優れている。(少ない電力でも効率のよい処理をするパフォーマンス)。なお、CINEBENCH R15の結果がCPU性能の全てではないのでご留意を。
【CINEBENCH R15ベンチマークテストとは / および、過去PCと比較 】
ゲームのベンチマークテスト
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーターが、1280×720 標準(ノートPC)設定ならプレイできる性能。以下、今回の構成におけるベンチマークテスト結果と、他モデルとの比較のためのリンク先。
※ゲームタイトルのリンクをクリックすると、当方過去のレビューPCと比較できる。
※ベンチマークテスト中では、ACアダプタは常時接続している。
2020年1月論評 Comet Lake (Uシリーズ) |
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スコア またはFPS |
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター (1280×720 標準(ノートPC) DirectX 11 フルスクリーン) |
5148 | |
ラストレムナント~2009年 (1280×720 フルスクリーン) |
67.54 |
基礎知識:ゲームのベンチマークテストについて
※3Dゲームでは美麗な描写処理を担うグラフィック(GPU)の性能が重視されるが、CPUも軽視できない。炎、煙、風、速度などの自然現象をシミュレーションする物理演算(エフェクト)や、プレイヤーが操作しないキャラクター(NPC-non player character)を動かすのは人工知能(AI)であり、それはCPUが担っている。ゆえにCPUの依存度はゲームの処理内容による。なお、CPUに統合されている内蔵グラフィックの場合(単体GPUの搭載なしの場合)は、ビデオメモリを持たないため、メインメモリが代用される。そのため、搭載メモリによってパフォーマンスが左右されやすい。XPS 13-7390のレビューは以上。ここで紹介した実機は一例の構成であり、ユーザーの選択や販売時期により異なる。紹介した内容がすべて標準搭載というものではなく、購入の際はオプション搭載があることを留意していただきたい。
最新情報など、詳しくはDELLサイトへ
2020年1月論評 Comet Lake (Uシリーズ) |
アルミ削り出しボディの高級13.3インチノート。4mm幅というのフレームレス・デザイン。繊維強化プラスチックのパームレストを採用(グラスファイバーまたはカーボンファイバー)。キーボードでは結構キーストロークがあり、バックライト機能を装備。熱絶縁フィルム:Thermal Insulationやデュアルファンを搭載しており、コンパクトながら冷却システムにもアドバンテージがある。強化ガラス:Corning Gorilla Glass 4を採用。 USB Type-C端子を装備しており、USB3.1-Gen2、Thunderbolt 3、Display Port に対応。付属のACアダプタがUSB Type-Cコネクタで、左右側面どちらのUSB Type-C端子にも接続可能。メモリは低消費電力のLPDDR3規格を採用。オンボードメモリのため増設や換装はできないので容量選びは慎重に。最大は16GBメモリとなっている。 |
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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