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「極限に薄いベゼル!Infinity Displayデザイン」の13.3インチモバイルノート
DELL XPS 13-9360 レビュー(KabyLake設計)
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- DELL XPS 13-9360(KabyLake Refresh設計モデル)のレビュー
2016年9月に発売したXPS 13をレビューする。ここで紹介するXPS 13とは、KabyLake設計のXPS 13-9360である。
「極限に薄いベゼル!Infinity Displayデザイン」の13.3インチモバイルノート「XPS 13」としては、9360で3代目となる。~1代目:Broadwell設計:XPS 13(9343)、2代目:Skylake設計:XPS 13-9350 、3代目:KabyLake設計:XPS 13(9360)。
ここで取り上げるXPS13は非光沢ディスプレイのモデルだが、光沢のタッチモデルは強化ガラスのGorilla Glass NBTを採用しており、デザインも若干異なる。
2016年12月論評 KabyLake設計 (Uシリーズ) |
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※2016年12月24日時点のレビューであり、手元の実機における現状レポートである。(撮影やチェックは11月28日)
XPS 13-9360の概要
Broadwell設計以降のXPS 13としては筐体デザインは同じで、高級素材で構成された堅固な構造。CNC(コンピュータ数値制御)による削り出しのアルミフレーム、カーボンファイバ素材を採用。狭額ベゼル「Infinity Displayデザイン」により世界最小クラスの13.3インチノートとなっている。
キーボードには2段階調光可能なバックライト機能を実装しており、暗い場所でも作業ができる。本体側面に5段階のバッテリーメータが付いているので、起動しなくても残量が確認できる。端子に「USB 3.1 とThunderbolt 3のシリアルバス規格」に対応したUSB Type-C端子を装備。 前モデル XPS 13-9350と比べると装備端子まで全く同じである。前モデル第6世代Core(Skylake設計)のXPS 13-9350から、第7世代Core(KabyLake設計)搭載でリニューアルしたモデルと捉えればよい。なお、新色にローズゴールドが追加されている。
当方レビューに関する注意事項
※パーツ構成やカスタマイズ、採用パーツのベンダーは供給状況により変更がある。
※個人規模および、一個体の調査、一部の情報のため、購入された場合の一致性は保証していない。
※記事はレビュー時点の情報である。標準搭載の内容や変更状況など、最新情報はDELLサイトにてご確認を。
※状況については極力丁寧に説明するが、感想やアドバイスは個人的見解であり、その賛否は各々異なる。
※風景にある周辺機器等は、DELLとは関係のないアイテムである。
※DELLサイトにある販売名は気まぐれで、さらに新旧モデルの区別が困難なため、当方では唯一無二の「コンピューターモデル名」を重視している。コンピューターモデル名は、DELLサイトの該当ページにてURLを見れば判断がつくので、困惑したら参考に。
XPS 13-9360のパーツ構成例
2016年12月24日時点の構成例をまとめてみた。第7世代であるKabyLake設計(Uシリーズ)のCPUを搭載している。低消費電力のUシリーズなので、ワットパフォーマンス(少ない電力でも効率のよい処理能力)が良い。
ディスプレイは、「非光沢 (1920 x 1080)非タッチパネルか、 光沢(3200 x 1800)タッチパネル」のどちらかになる。いずれにしても13.3 インチ 画面に対して非常に高解像度で、プレミアム感を強調しているのだと思う。ドットバイドットでは文字がかなり細かいので、実際は拡大設定での利用になるだろう。ストレージではSSDが採用されており、PCI Express接続のM.2規格256GB SSDおよび512GB SSDが搭載できる。 おそらく128GB SSD選択時はSATA接続であろう。
アーキテクチャ | KabyLake(Uシリーズ)設計 |
ディスプレイ |
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CPU |
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グラフィック |
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メモリ |
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ストレージ |
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カラー |
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装備する主要端子 | USB Type-C端子、USB3.0端子 × 2基、SDカードスロット |
サイズ(公称値) | 幅:304 mm × 奥行:200 mm × 厚み: 9~15 mm / 重量 : 約 1.2~1.29kg |
備考 |
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※ほぼ構成販売なので、パーツの組み合わせは制限される。採用パーツやベンダーは供給状況により変更がある。
※構成に関してはレビュー時点であり、変更の可能性もある。
XPS 13の装備する端子
左側面では「電源コネクタ、USB Type-C端子、USB3.0端子、ヘッドセット端子、バッテリメーター、スピーカ」を配置している。
バッテリメーターは残存量が5段階で表示され、左の丸いボタンを押すことで確認できる。パソコンを起動しなくても充電のタイミングを確認できるので便利。USB Type-C端子では、以下をサポートしている。「電源/充電、PowerShare、Thunderbolt 3(40 Gbpsの双方向)、USB 3.1 Gen 2(10 Gbps)。また、デル製アダプタ(別売)を使用すれば「VGA、HDMI、イーサネット」などが使えるようになる。
右側面では「スピーカ、SDカードスロット、USB3.0端子、セキュリティロック・スロット」を配置している。ここのUSB3.0端子はPowerShare対応となっている。(PC起動なしでUSB充電用に使える)
XPS 13-9360の前面と背面には接続端子を配置していない。
ACアダプタ
45WのACアダプタが付属する。電源ランプはコネクタ先となる。このPC側へのケーブルは細めなので扱いやすいが、アダプタにジョイントする電源ケーブルは太いので取り回しは良くない。
11インチノートに近いコンパクトな、筐体サイズ
幅:304 mm × 奥行:200 mm × 厚み: 9~15 mm。重量 : 約 1.2~1.29kgとのことだが、このXPS 13-9360実機では1.232kgだった。 11インチノートに近いコンパクトさがある。ディスプレイベゼルが極端に細いため、このようなコンパクトサイズに収められている。
XPS 13-9360ではアルミのインゴット(塊)からCNC(コンピュータ数値制御)加工で削り出されており、耐久性にも優れた高級ボディ。CNC (Computer Numerical Control )とは、機械工作において、移動量や移動速度などにコンピュータ数値制御を用いること。同一の繰り返し手順の加工や、複雑な形状の加工に優れている。
CNC機械加工による、アルミ削り出し
CNC加工の様子。金型による成形ではなく、アルミのインゴット(塊)からCNC機械加工によって削り出している。
CNC機械加工によるパーツ ※XPS13(9350)発表会のイベントにて
CNC加工によるアルミ削り出しのXPS 13デザイン
高級感あるアルミニウムの天板にアルマイト加工。サンドブラストによる梨地加工がされており、さらっとした手触り。
今回レビューしているXPS 13-9360のカラーは新色のローズゴールド。角度や光のあたり方次第で若干シャンパンゴールドっぽい写真写りになってしまうので、あしからず。中央には光沢ブラックのDELLロゴを配置。
底面も抜かり無くアルミ素材。カラーも天板と同じくゴールド。2本の横長スタンドゴムがあり、その間からスリットへ吸気されるエアーフローとなっている。
中央にはエッチングされたXPSロゴがあり、プレートを開けると仕様や保証に必要なサービスタグなどが記載されている。これはデザイン性を損なわないための目隠し。
背面ではヒンジのみ。ヒンジの隙間に排気口があり、エアーフローとしては理想的ではないが、低消費電力のUシリーズ搭載機であるため、問題ないようだ。
前面では中央にバッテリーステータスライトを配置している。
ベゼル幅わずか5.2mmの、Infinity Display
ベゼル幅わずか5.2mmのフレームレス・ディスプレイ。「無限に、 際限なく」という意味でInfinity Displayと呼んでいるが、日本人には伝わりにくいと思ったのか、DELLでは「フレームレス」を強調している。XPSのデザイナー・マック・トシユキ・タナカ氏がデザインし、これが製造できるディスプレイメーカーを探しだしたという。
レビューしているXPS 13-9360では13.3インチ InfinityEdge 非光沢ディスプレイ(1920 × 1080)。ドットバイドット表示ではだいぶ細かい表示になるが、領域が広い。選択肢として、13.3インチ InfinityEdge タッチ ディスプレイ(3200 x 1800) Gorilla Glass NBTがあるが、13.3インチに3200 × 1800は細かすぎるため、マニア向きのスペックと思われる。一般であればフルHD(1920 × 1080)が無難なところ。
ストリートファイター4くらいの負荷なら本格ゲームでも遊べるが、Infinity Displayのため画面に集中できる。
Infinity Displayでみる、デスクトップ画面。
2代前の同型機XPS 13(9343)のときには、IGZO液晶を採用しているアナウンスがあったが、XPS 13-9360に関しては情報がない。しかし、広視野角ディスプレイであることは確認できる。
狭額ベゼルのため、Webカメラは上部中央に内蔵できず、左下に内蔵されている。下部中央にDELLロゴを配置。
ディスプレイはここまで開く。仕様書によると、0 度(閉じた状態)~135 度である。まずまずの可動域ではないかと思う。
バックライト付きキーボード
カーボーンファイバー素材のパームレスト。シリコンコーティングが施されており、滑らかな手触り。カーボン繊維が薄っすらと見えるので、耐久性だけでなく視覚的にも楽しめる。
XPS 13の電源ボタン電源ボタンの様子。起動中は棒状のLEDライトが点灯する。 タッチパッドは一体型。
パームレスト一枚板の地盤であるため、キーボードの「たわみ」はほとんど感じない。
若干小さいキーも見られるが、許容範囲。キーストロークでは最低限の底打ち感があり問題ない。
XPS 13-9360の操作風景。バックライトキーボードを搭載しているが、撮影し忘れた。筐体そのものはSkylake設計の前モデル・XPS 13-9350と変わっていないので、過去のレビューを参考にしてほしい。
カーボン・ファイバー
カーボン・ファイバーとは、強化材として炭素繊維を編み込んだ繊維強化プラスチック(CFRP)。高い強度と軽さが特長で、テニスラケットようなスポーツ用品、自動車などの産業製品、耐震補強など建築分野でも採用されている。生産はコスト高なので、耐久性の求められる局所でしか使われない場合がほとんど。
※XPS13(9350)発表会のイベントにて
XPS 13-9360のベンチマークテスト
2016年12月論評 KabyLake設計 (Uシリーズ) |
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今回レビューしているXPS 13-9360の構成にて、ベンチマークテストを行う。Core i5-7200UはTDP 15Wの低消費電力版であるUシリーズ。まさにXPS 13-9360のようなモバイルPC向けのCPUだ。これに内蔵しているグラフィックは、インテル HD グラフィックス620。
CINEBENCH R15のレンダリングでは、325。Core i7-6500Uに近いパフォーマンスのようだ。ワットパフォーマンス(少ない電力でも効率のよい処理能力)がいいが、スコアで比較すると、昔の通常版CPUに劣ることがある。
ストリートファイター4では、フルHD(1920 × 1080)、デフォルト画質にて、70.35 FPSをマーク。60 FPS以上なので、コマ落ちせず快適にプレイできるレベル。これまで、Core i5-7200Uを搭載したPCをレビューしているが、XPS 13-9360の場合だけやたらと高スコア。なぜだろうか?
ドラゴンクエストX をフルHD(1920 × 1080)でチェックしたベンチマークテスト結果。 当方がレビューした「Core i5-7200U &インテル HD グラフィックス620」のPCとしてはかなりの好成績。バックグランドの状況で左右されたのだろうか・・。
満充電、ディスプレイ輝度最大時で、消費電力をチェック。アイドル時では6W程度。ストリートファイター4ベンチマークテスト中では33Wあたり、CINEBENCH R15レンダリング中では25Wあたりだった。
PCI Express 接続のSSDパフォーマンス
レビューしているXPS 13-9360実機では、256GB SSDを搭載しているが、高速のPCI Express 接続となっている。モデルは、SKハイニックスのNVMe PC300。シーケンスリードでは4桁になっている。
以下、過去にレビューしたPCに搭載されていたSSD比較してみよう。
XPS 13-9360について詳しくは、DELLサイトへ!
Infinity DisplayデザインのXPS 13が、第7世代Core(KabyLake設計)搭載でリニューアル。CNC加工による削り出しのアルミフレーム、カーボンファイバ素材を採用した、世界最小の高級13.3インチノート。キーボードには2段階調光可能なバックライト機能を実装する。「USB 3.1 とThunderbolt 3のシリアルバス規格」に対応したUSB Type-C端子を装備している。 |
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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