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須賀川探訪~蓮池跡(金徳寺と十念寺あたり)
古地図を見ると、かつて金徳寺や十念寺の付近では湧き池の蓮池があった。須賀川市の「まちなか歩きのハンドブック」によると、十念寺の西側に蓮池があったようだ。また、この清水の流れが「須賀川の地名由来になった」とも。ということは、「下の川」の水源でもあるのか。つまり須賀川城水堀の水源となっていたと思われる。現在では池跡の雰囲気はまったくなく、池上町という地名だけがその名残。
随分、距離感がアバウトな古地図だ・・。右側が北の方角である。
そのゆかりとして「蓮池坂」というのがあり、金徳寺にあった念仏道場から「道場下がり」とも呼ばれた。早速、訪問したつもりが、間違えて「鍋転ばし坂」に行ってしまった。蓮池坂は十念寺の西側で少しくの字に曲がった坂のようだ・・。
鍋転ばし坂(庚申坂)
蓮池坂と勘違いした「鍋転ばし坂」。かつて付近に鍋、火鉢などを製造した鋳物屋があり、耐久チェックために鍋などを転がした坂のようだ。
古くは須賀川町内から浜尾に行く古道で、坂の中ごろに庚申塔が祀られていたことから庚申坂と呼ばれていた。鍋転ばし坂は通称。庚申塔は今もある。
金徳寺
須賀川市池上町100にある六通山・金徳寺(こんとくじ)。二階堂家城主や三千代姫の供養寺でもある。地元の話では須賀川でも古刹の寺らしいが、1589年の二階堂氏滅亡後、衰退していき無住職の時代を繰り返していたという。その間に、隣接する十念寺に大きく境内・墓地を吸収されてしまったとのこと。
十念寺~代参犬シロの伝説
金徳寺のすぐ西側には十念寺がある。1592年の開基だから、二階堂が滅んで会津領時代に始まった寺である。ここには、英会話番組「リトル・チャロ~東北編第6話」で紹介された代参犬シロの犬塚がある。嫁様の親戚たちに聞いても知らないとのことで、地元でもすごく有名というわけではなさそうだ。江戸時代、須賀川の旧家・市原家で飼われていたシロが、病に倒れた主人の代わりに伊勢参りへ行ったという伝説が残る。(二か月後に須賀川に戻ってきたらしい。)。
十念寺のお堂は東日本大震災よる被害で修復中だった。(2012年8/12撮影)