DELL Alienware M14xのベンチマークテスト~性能チェック
14インチ本格ゲームノートのDELL Alienware M14x(R2)。レビュー情報は2012年7月時点、実機の現状レポートとなります。一部、2012年10月時点の情報も加筆。
Alienware M14x(M14xR2)を購入する方の殆どはゲームユーザーかと思われます。それなので、「どのゲームがどれくらいの快適さで動くか」気になるところ。
今回検証する、Alienware M14xの構成(Ivy Bridgeプラットフォーム)
今回、レビューしているAlienware M14xでは、Core i7-3610QMを搭載、単体GPUにGeForce GT 650M 1GB GDDR5を搭載しています。この構成でのゲーム処理パフォーマンスをチェックしました。Alienware M14x(M14xR2)は2012年の最新プラットフォームのIvy Bridge設計ですが、搭載できるパーツは販売時期により仕様変更があるので、ご理解ください。以下、今回レビューしているAlienware M14xの構成詳細です。
2012年5月発売の14インチ最強ゲーミングノート。Ivy Bridge設計で、第3世代Core i5 / i7が搭載可能。メモリは最大16GB。グラフィックにはNVIDIA GeForce GT 650Mを搭載、重量は3kgほどなので無理なく持ち運べる本格的3Dゲーム用ノート。設定できるイルミネーションやサブウーファ付きの2.1chスピーカ内蔵(Klipsch オーディオ)など付加価値も高い。キャッシュ用にSSDを搭載し、高速起動するISRTにオプション対応(2012年7月時点) | ||
OS | Windows 7 Home Premium SP1 64bit | |
液晶ディスプレイ | 14 インチWLED 光沢液晶(1600×900) | |
プロセッサ | Core i7-3610QM (2.3GHz, 6MB キャッシュ) ※クロック数最大3.3GHz |
7.6 |
メモリ | 6GB (2GBx1+4GBx1) DDR3 SDRAM 1600MHz メモリ | 7.6 |
グラフィックス | インテル HDグラフィックス4000 【 グラフィックスのスコアはこちら側 】 ↑ (NVIDIA Optimusテクノロジーよる自動切替) ↓ GeForce GT 650M 1GB GDDR5 |
(7.1) |
ゲーム用 グラフィックス |
(7.1) | |
プライマリ ハードディスク |
64GB mSATA SSD (システム用) +500GB SATA HDD(7200回転) |
7.9(上限) |
第3世代Core i7-3610QMは4コア実装。HTテクノロジーによって命令の流れが2系統になるので8スレッド動作します。GPUにはGeForce GT 650M 1GB GDDR5を搭載。(2012年10月時点ではビデオメモリを2GBにすることも可能ですが、目に見えるメリットはない。※Core i7-3610QM+GeForce GT 650M 2GB搭載のInspiron 17R Special Editionのレビューで検証済み)
NVIDIA Optimusテクノロジー実装のため、低負荷のときはCore i7-3610QMに内蔵するグラフィックの「インテル HDグラフィックス4000」が使われます。いわば、グラフィックを自動で切り替える省エネ機能です。
NVIDIA Optimusテクノロジーによって、インテルHDグラフィックス4000とGeForce GT 650Mの切り替わりとなりますが、ゲームではGeForce GT 650Mのパフォーマンスが発揮されます。GeForce GT 650Mのシェーダー数は384基。インテルHDグラフィックス4000では16基。
インテル スマート・レスポンス・テクノロジー(ISRT)に対応していますが、今回のAlienware M14xではSSDはISRT用ではなく、完全にシステム用としてセットアップしてあります。2012年10月時点ではISRTで購入した場合、OSはHDDに格納されます。SSDにOSを格納したい場合は、256GB SSDか512GB SSDの搭載時となります。
CINEBENCH R10のベンチマークCINEBENCH R10は、Cinema 4Dをベースとしたベンチマークソフトです。そのCinema 4Dというのは映画・テレビ業界・ゲーム制作・建築で採用されている3Dソフトです。マルチコアに最適化されているので、クロック数の高さだけでなくマルチスレッドでの能力を測ることができます。レンダリングにかかる時間を測定するテストですが、主にCPU性能を比較することができます。 |
||
CINEBENCH R10のスコア | ||
CPUベンチマーク | 処理時間⇒41秒 スコア⇒21197 |
|
OpenGL | スコア⇒6534 | |
【Alienware M14xの評価】 2012年10月時点で、パソ兄さんが今までレビューしたノートパソコンで最高。※レビューしたInspiron 17R Special Edition(7720)と同格。2009年9月発売のゲーミングデスクトップPC「Alienware Aurora ALX」ではCore i7-975 Extreme Edition搭載で「処理時間⇒46秒」でしたから、2009年のモンスター級デスクトップPCより勝っているのには驚きでした。 |
||
|
||
|
||
ストリートファイター4 のベンチマーク2009年にPC版が登場した対戦型格闘ゲーム、ストリートファイター4にてベンチマークテストを行なっています。2次元の操作ではありますが、描写は3Dという珍しいゲームです。高スペックが要求される本格PCゲームの中では、求められるスペックが比較的低めです。 |
||
設定解像度 1280×720 ウィンドウ表示 | ||
RANK A ⇒ 快適にプレイできる環境。より高度な設定も可能。 スコア 19677 AVERAGE 177.34 FPS |
||
(備考)設定解像度 1600×900 フルスクリーン | ||
RANK A ⇒ 快適にプレイできる環境。より高度な設定も可能。 スコア 16674 AVERAGE 148.44 FPS |
||
【Alienware M14xの評価】 1600×900 フルスクリーンで遊んでも楽勝レベル。これも2012年10月時点で、パソ兄さんが今までレビューしたノートパソコンで最高。前世代だと、GeForce GT 555M搭載のXPS 17(L702x)がAVERAGE 147.08 FPSでこれまでのノート最高。 |
||
|
||
バイオハザード5のベンチマーク2009年9月にPC版が登場した、バイオハザード5のベンチマークテストを行いました。日本ゲーム大賞2009 優秀賞を受賞したゲームであり、NVIDIA社の3D Visionにネイティブ対応した初の立体3D対応ゲーム。 |
||
DirectX 10 解像度 1280 × 720 ウィンドウ表示 |
||
109.2 fps | RANK S ⇒ すべてのシーンで非常に快適に動作。 エリア1⇒142.3 エリア2⇒115.7 エリア3⇒87.4 エリア4⇒102.3 |
|
(備考)解像度 1600 × 900 フルスクリーン | ||
82.1 fps | RANK A ⇒ 快適に動作します。 エリア1⇒100.5 エリア2⇒85.2 エリア3⇒66.1 エリア4⇒82.6 |
|
【Alienware M14xの評価】 2009年9月発売の15.6インチ・ゲーミングノートAlienware M15x(Core i7-720QM +GeForce GTX 260M搭載)で解像度 1280 × 720 ウィンドウ表示の場合、70.0 fpsでしたので、それを遥かに上回る成績です。 1600 × 900 フルスクリーンでもRANK A 。楽勝で動作します。 |
||
ラストレムナントのベンチマークテスト2009年にPC版が登場した「ラストレムナント」でベンチマークテストを実施しました。RPGなのでアクションゲームほどリアルタイム処理にシビアではないものの、ロールプレイングでは異例の最大70体による集団バトルが展開するなど高負荷なゲームです。バトルもイベントシーンも高画質で製作されています。 プレイの目安ですが、45fps以上で普通レベルと判定され標準設定ならストレスなしのプレイが可能。ただし高負荷なシーンでは動作が重くなることがあります。そして、65fps以上なら快適レベルの判定でグラフィックを高めにしても快適な動作です。90fps以上ならグラフィックを最高にしても非常に快適なプレイが可能です。 |
||
解像度 1280×720 ウィンドウ表示 | ||
Average FPS | 81.57 | |
(備考)解像度 1600×900 フルスクリーン | ||
Average FPS | 72.34 | |
【Alienware M14xの評価】 1600×900 フルスクリーンでも快適レベルの判定です。 |
||
デビル メイ クライ4 ベンチマークテスト2008年に発売した「デビル メイ クライ4 」にてベンチマークテストを行いました。家庭ゲーム機では表現できない、多数の敵キャラクターが登場。(PC版のみのモード:LEGENDARY DARK KNIGHT) |
||
デビル メイ クライ4のスコア(解像度 1280×720 ウィンドウ表示) DirectX 10 | ||
RANK S ⇒ すべての動作において快適に動作。 シーン1⇒169.52 シーン2⇒148.47 シーン3⇒199.38 シーン4⇒107.53 |
||
(備考)解像度 1600×900 フルスクリーン | ||
RANK S ⇒ すべての動作において快適に動作。 シーン1⇒118.83 シーン2⇒102.92 シーン3⇒137.33 シーン4⇒81.20 |
||
【Alienware M14xの評価】 1600×900 フルスクリーンにおいても、負荷の高いシーン4が81.20FPSと快適。 |
||
ファイナルファンタジーXIV2010年9月に発売した、ファイナルファンタジーXIVのベンチマークテスト。先を見越した設定となっており、パソコン性能の向上を前提にしているため、要求されるスペックが非常に高いです。当サイトのテストではヒューラン(男)で統一。キャラクターによる負荷率は微々たる差のようです。スコアの目安ですが【2500~2999】で標準的な動作となります。 それに満たない場合はプレイできても動作が一部または全般に重いと判定されます。なお、【1500 未満】 は動作困難でプレイ不可です。 |
||
ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク スコア | ||
LOW(1280×720) | SCORE = 3342 (やや快適 ) | |
【Alienware M14xの評価】 2012年10月時点、パソ兄さんがレビューしたノートパソコンで「やや快適」をマークしたのは、このAlienware M14xとInspiron 17R Special Edition(7720) だけ。 |
||
ロスト プラネット2のベンチマークロストプラネット2のベンチマークテスト。PC版は2010年10月14日発売で、NVIDIA 3D Vision対応。前作は「ロスト プラネット エクストリーム コンディション」。 |
||
DirectX 11 解像度 1280×720 (ウィンドウ表示) テストタイプAの結果 |
||
40.4 fps | RANK B シーン1⇒37.4 シーン2⇒33.4 シーン3⇒50.7 |
|
【Alienware M14xの評価】 2012年10月時点、パソ兄さんがレビューしたノートパソコンで「RANK B」をマークしたのは、このAlienware M14xとInspiron 17R Special Edition(7720) だけ。 |
||
Alienware M14xの消費電力と温度
上記のベンチマークテストでAlienware M14xが消費した電力を調べてみました。まずアイドル状態では25Wほどであり、スタンダードノートとほぼ同じくらいです。ネットやビジネス用など普段使いでは「インテル HDグラフィックス4000」に切り替わっているため省エネです。CPUをMAXに稼働するCINEBENCH R10のレンダリング中では70~80Wあたりでした。
各ゲームのベンチマークテストにおける消費電力は、80~95Wあたりを行ったり来たりというのが多い。
これらのベンチマークを1時間ほど動作させたあと、パームレストの温度を測ってみました。HDDが内蔵しているのか、特にT1(右側)が熱くなり大体37度。T2(左側)は33度ほど。これはノートで本格3Dゲームをするデメリットのひとつです。長時間プレイするユーザーはパソコン用のクーラシートを使うなど、ひと工夫あるとよいですね。
DELL Alienware M14x (M14xR2)レビュー~2012年7月時点
- Ivy Bridge設計の本格派14インチゲームノート、Alienware M14x(デザインと装備端子)
- DELL Alienware M14xのディスプレイとキーボード
- DELL Alienware M14xのカスタマイズ用ソフト~Alien FXでイルミネーション設定する
- DELL Alienware M14xのベンチマークテスト~性能チェック
★Alienwareノートの一部モデルに、24%オフ クーポン。★そのほか、17%~23%オフ クーポンの対象モデル多数あり!★8年連続世界シェア1位!DELLモニタがオンライン・クーポンで最大20%オフ!
クーポンコード掲載はこちら ⇒ 【DELL公式】 お買い得情報ページ
★DELL直販合計8万円(税抜)以上購入で、楽天ポイント3,000ポイントプレゼント!★合計15万円(税抜)以上購入なら、楽天ポイント7,500ポイントプレゼント!
※パソ兄さんサイトの経由特典となっており、リンク先の優待専用ページでの手続きが必要になります。(それ以外の注文では対象外) ※予告なく変更または終了する場合があります。
8万円以上購入なら ⇒ 【 3,000ポイント付与の優待専用ページへ招待 】
15万円以上購入なら ⇒ 【 7,500ポイント付与の優待専用ページへ招待 】
※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
DELL法人モデル(Vostro、Precision、OptiPlex、Latitudeシリーズ)の購入を希望なら、当サイトの「特別なお客様限定クーポン情報」を御覧ください。掲載コンテンツ・ページはこちら!
コンテンツ ⇒DELLパソコンをもっとお得に購入!クーポン情報